星野阪翔さんは日常から言葉をすくい上げ、独自の「書」に昇華させていきます。
48歳のある日、突然襲った病に彼女は体の自由を奪われました。
写真の「かたかなのアカとひらがなのみどりすき」は、書をかく姿勢を保持できなくなった彼女が再び筆を持ち、紙と向き合った第一作です。「書」が彼女の伴侶であることを確認された作品であったと思います。
次の写真のマットに使用されているのは反物です。新潟大学書道科卒業後、京都川島織物にいたときに自身で染めた糸で織られたものです。この作品はそれまでの人生とこれからの人生がつながった作品といえます。
三つ目の写真、今です。
個展では高校時代の作品や貼り絵も展示しています。そこに見られる細やかさと丁寧さに加えて病を経て一段とたくましくなった行動力で彼女は歩み続けられることと思います。
ひとがたの切り絵を貼った一言カード(すべて違う言葉です)は先着順です。
5月5日(月)午後3時まで。
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