2023.11.26 00:23発掘 そこに凛として在るTURNBUCKLE「(ターンバックルは)適度な緊張にアジャストするということは、現実の人間関係においても、深い意味合いを示唆するシンボルになりえるのではないだろうかと思う。」(村上公也「TURNBUCKLEについて」より封じ込めた(封じ込められていた?)ものを何年何百年もの時を重ねた後に発掘したときの驚きと感動そして次への閃きと輝き、そんな思いが発掘されたターンバックルの凛とした姿を眺めるうちに湧いてきました。この作品たちの≪ハッ・ドキドキ・ワクワク≫そして≪キラキラ≫はキミヤーズの教育実践と重なるものではないでしょうか。現代アートの鑑賞は受容者に委ねられるとか。時の深さ・その時の空気感・重なる思い、いろいろ触発されます。村上公也氏の作品に第37回 京都芸術祭美術部門 ...
2023.11.12 23:06治郎さん(じろさん)。忘れさせないよ⤴『御誂治郎吉格子』は、剣豪スターとともに時代劇を撮り続け、数多くの傑作を生み出した伊藤大輔監督が1931年に撮った無声映画。伊藤大輔監督・大河内傳次郎主演という昭和初期の作品の中で唯一ほぼ完全な形で残されている貴重な映像を鑑賞できました。その映像に観客をぐいぐい引き込んだのが弁士の遊花さん。治郎吉・お仙・お喜乃・仁吉といった主要キャストだけでなく、女衒の婆から床屋の小僧までその振り幅は大きく、「御用、御用、御用だ!」と時代劇お馴染みのフレーズも埋め尽くす御用提灯の映像と相俟って追手の多さと迫りくる緊迫感を見事に感じさせて。「治郎さん(じろさん)。あんたにお仙という女を忘れさせないよ⤴」気負いのない品のいい遊花さんの声色が心に響く夜でした。