「なにしたか?なんて 思い出せなくてもいいんだよ。その時が楽しければ。」
【父と娘の絵話展】で展示中の一節です。「認知症になった元精神科医の亡父の残した水彩画と、それをイメージして娘が作ったシルバーアクセサリー。父と娘のほのぼのとした会話のパネル」(京都新聞まちかど欄より)は11月5日まで13:00~17:00展示中です。
時にはこどもに、時には哲学的になるおちゃめで元気なお父さん。娘の顔を忘れるお父さんにかける娘の言葉はウィットに富んでいて温かい。
坂入ふみ子さんの創り出すアクセサリーには父の感性を受け継ぐキラリと光るセンスに温かさが加わります。それはお父さんの温かさであるように思えます。
父:彼方はとても元気だねー その元気少し分けてよ
娘:はーい じゃちょっとだけ
つまんだ手を 父の手のひらにのせる
父:こ~んなにちょっと? ケチ~
娘:だって全部吸い取られそうだから
父:(口をとがらせてシュルシュル吸いながら)
ケチしてるといい事全部なくなるよ~
娘の独り言
娘:あーあ 頑張れない...
階段の上から
父:がんばらなーい
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